中学生が方言の魅力紹介
お話パフォーマンス大会
第6回方言お話パフォーマンス大会(主催・宮古地区中学校文化連盟)が28日、市中央公民館で行われた。中学生らが、宮古方言で詩の朗読や創作劇などを披露。失われつつある各地域の方言の魅力を紹介しながら、継承していくことの大切さを再認識した。
第22回宮古地区中学校総合文化祭の一環。7校から11組が出演し、それぞれの地域に伝わる方言で、練習してきた成果を披露した。
このうち、「おじいのわくわく台湾旅行」と題し創作方言劇を演じた北中は、個性的な4人が登場。日本語と英語、中国語、宮古方言が入り交じった会話と読めない展開や意外な結末に、会場は笑ったり拍手を送ったりした。
「台湾旅行」はパフォーマンスの部で、最優秀賞に当たる「豊見親賞」を受賞。審査委員長の砂川春美さんは「生徒たちの明るさや伸び伸びとした表現力、ストーリー性が優れていた」とたたえた。
豊見親賞の発表の部は砂川中1、2年生7人で、大型スクリーンを使って学校行事やボランティア活動などを紹介。宮古民謡の部の西城中2年生3人は、地域の民謡「與那武岳金兄小」を披露しそれぞれ大きな拍手を受けていた。
審査委員長の砂川さんは講評で「宮古には30以上の方言があるといわれている。各地域で生まれてきた方言を地域の子供に伝えていくのが本来の継承になる。家庭での会話の中でも方言を取り入れてほしい」と呼び掛け。地域文化の基礎をなす継承は、大人の取り組みが必要だと訴えた。