家きん施設で緊急消毒/宮古家畜保健衛生
鳥インフル侵入防止図る
昨年11月以降、東北や九州などで高病原性鳥インフルエンザが発生していることを受けて、宮古家畜保健衛生所(仲村敏所長)による緊急消毒が31日、市内の家きん飼養施設で行われた。消毒作業には市やJAなど関係機関の職員と飼養者らが合同で対象施設の周辺に消毒薬を散布して、侵入防止策を講じた。
同保健衛生所で行われた出発式で、同所の砂川尚哉班長は「全国的に鳥インフルエンザが発生している中で、今回は宮古島には絶対に侵入させないため緊急の消毒となった。生産者の意識の啓発を図りながら消毒作業をしてほしい」と呼び掛けた。
宮古島市の友利勝彦畜産課長も「全国各地で広範囲に鳥インフルエンザが発している中、宮古島には多くの野鳥も飛来している。絶対に発生させないために関係機関が一体となって侵入防止を図っていこう」と訴えた。
今回の緊急消毒は、100羽以上の家きん飼養施設が対象で、宮古地区は4施設となっている。
この日の消毒作業には約20人が参加し、施設周辺に消石灰を散布して、防止策を講じた。
今回の取り組みは、青森県、新潟県、北海道、宮崎県、熊本県、岐阜県の広範囲にわたり、鳥インフルエンザの発生が確認されたことに伴うもの。
こうした状況を受けて、農林水産省および県畜産課から家きん飼養施設への侵入防止について、万全を期すよう指示があり、家畜伝染予防法に基づいて消毒が実施された。
年度内にはすべての対象飼養施設で、消毒作業を実施するとしている。