40団体がキャンプへ/コンベンション推進協
野球、陸上、トライなど/延べ宿泊数は1万人泊
宮古島市スポーツコンベンション推進協議会(会長・長濱政治副市長)は1日、市役所平良庁舎で会見し、宮古島市で行われる各種スポーツキャンプの状況を発表した。本格的なキャンプシーズンは2~3月までで野球や陸上、トライアスロンの約40チーム・団体が予定、または実施する。ホテルなどへの宿泊者数は、延べ約1万人泊となる見通しで、長濱副市長は、子供たちがレベルの高いスポーツに触れる機会が多くなることに期待を示すとともに「宿泊だけでなく、交通や飲食など地元経済に与える影響は大きい」と話した。
ただ、複数の韓国プロ野球球団や国内の大学、高校野球チームが、施設不足でキャンプを断念するなど、施設の整備や受け入れ態勢の充実が課題となっている。
大学野球の平成国際大学(埼玉県)や青森大学、社会人の日本通運は宮古キャンプの常連で、今年も40~70人が9~15日間にわたり練習を行う。
今年初めて宮古キャンプを実施するのは、東京六大学野球連盟所属の法政ほか、小森コーポレーション、住友電工、拓殖大、DeNAの陸上部など。
会見した同協議会の平良勝之副会長は「マラソンのキャンプが増えているのはうれしい。温暖な気候に加え、練習する道路の交通量が少ないことや空港が近く移動に便利など、条件がそろっているのではないか」と話した。
そのほか、プロ野球やゴルフの自主トレなどで来島する選手も増えているほか、女子ラグビーの関係者も視察に訪れ意欲を示したという。
期間中には交流試合や宮古高校野球部との合同練習も実施。同協議会では、近い将来、沖縄本島でキャンプをしている大学や社会人チームを加えたリーグ戦や交流戦の開催も視野に入れている。
市は市民、城辺、下地の3球場に野球の打撃練習用のピッチングマシンを導入。市民球場の投球練習場をこれまでの6レーンから8レーンに増やすなど、施設の整備や充実を図っている。
今後も、伊良部の平成の森公園の整備や、城辺にある公園でのクロスカントリーコースの設置も計画に入れ、スポーツアイランド宮古島をPRしながら受け入れの継続と、新たな種目の誘致にも取り組む考えだ。