副議長選挙が目安に/与野党勢力図
臨時議会で無記名投票へ
激戦となった市長選の余韻が薄れつつある中、水面下では市議会の勢力を巡る駆け引きと多数派工作が展開されている。14日には市長選後、初の本会議となる臨時会が行われ、議案審議の前には副議長の選挙が行われる。この選挙でだれが副議長のポストを得るかで与野党の勢力図が見えてきそうだ。
今回の副議長選挙は、垣花健志氏が先月末に副議長辞職願を棚原芳樹議長に提出。13日付で承認されることに伴い、14日の臨時会で新副議長を選ぶ選挙が行われる。
同選挙は、記入者名のない用紙に候補者1人だけを記入する単記無記名投票となっている。
市長選における支持状況を踏まえた現状における市議会の与野党構成図は市議26人中、与党11人に対して野党15人となっている。
市政与党側は、今後の議会運営で主導権を握るためにも、14日に向けて活発な多数派工作を展開する見込みとなっている。
ある市政与党関係者からは「今回の副議長選挙もそうだが、今後は副市長人事もある。まずは多数派工作で勢力を拡大することが大前提」と話す。
14日までには与野党とも候補者の調整を行う見込みで、さらに水面下での多数派工作も同時に展開されることから、どちらの調整した候補が副議長になるのかで、主導権がどちらにあるのかが見えてきそうだ。
一方、この日の臨時会には昨年の12月定例会で否決された市未来創造センター(図書館と公民館併設施設)の工事請負契約(建築1工区、電気設備、空調設備総額36億円余)が再提案される見込みとなっている。
しかし、昨年の12月定例会段階で、すでに市議会における多数与党の構図は崩れており、今回の再提案も可決されるのかは微妙な情勢となっている。