基本目標に環境共生など/宮古島市
基本構想まとまる/10年間の島づくり指標
第5回宮古島市総合計画策定委員会(委員長・長濱政治副市長)は8日、第2次市総合計画の基本構想をまとめた。基本理念を「心かよう夢と希望に満ちた島 宮古(みゃ~く)~みんなで創る 結いの島~」とし、施策の体系として①地下水や豊かな自然環境と共生したエコアイランド宮古②子どもたちが笑顔にあふれ活力と郷土愛に満ちた宮古-など6項目を掲げた。同構想は、島づくりの基本理念を定め、それを実現するための基本目標や施策の大綱を示し計画的、総合的な島づくりの推進を図ることが目的。2017年度~2026年度の10年間の指標となる。
同基本構想は、下地敏彦市長に答申し、市議会3月定例会に諮られる。
基本構想のうちの施策体系は▽環境共生▽教育文化▽健康福祉▽産業振興▽生活環境▽住民自治行財政改革-に分けられ、このうち環境共生では①かけがえのない地下水の保全②美しい島づくりの推進と美しい海の保全③森林の保全と花と緑の島づくりの推進④循環型社会の構築-を示した。
具体的には「地下水の保全」は有機質肥料や緩効性肥料の有効活用・適正使用に向けた取り組みを推進するとともに、生活排水などによる地下水汚染の軽減を図る。
また、市民一人ひとりが地下水の仕組みや現状についての理解を深める機会を創出し、宮古島市に関わる全ての人が協働して地下水を保全することがうたわれている。
「美しい島づくりの推進」は、市民、事業者、行政、地域団体をはじめ、来島する観光客らも一体となり、維持・保全に向けた取り組みを推進するとともに、不法投棄をしない、させない社会づくりを目指す。
教育文化では①子どもたちの「生きる力」を育む学校教育の推進②みんなで学ぶ生涯学習・生涯スポーツの充実③郷土の歴史・民俗の伝承、文化・芸術活動の推進④家庭・学校・地域社会の連携で進める青少年健全育成の推進-などがうたわれている。
この基本構想の実現に向けては「基本計画」(17年度~21年度)を定めて計画の着実な推進に向けて取り組む。