382億円を最終内示/市17年度当初予算
前年度比微増も過去最大/リサイクルセ11億円など計上
宮古島市は10日、2017年度一般会計当初予算案を各部に最終内示した。総額は過去最大の382億7200万円で、前年度比1億7000万円(0・4%)の微増。未来創造センター(図書館と公民館併設施設)建設22億6800万円、リサイクルセンター建設11億6000万円、学校給食費半額助成1億円などを計上した。総合庁舎や、博物館整備に向けた基本構想・基本計画策定業務も盛り込んだ。
歳入全体に占める市税などの自主財源は億5700万円(構成比17・3%)。地方交付税などの依存財源は316億1400万円で全体の82・7%を占めた。
歳出の経常的経費(人件費、物件費、維持補修費、扶助費、補助費等及び公債費)は258億2100万円で、構成比は67・5%と最も大きな割合を占めた。
投資的経費は92億3000万円(構成比24・1%)で、内訳は▽補助事業費60億700万円(前年度比11億700万円減)▽単独事業費25億1800万円(同1億1800万円減)-となった。
会見で長濱政治副市長は「必要な事業として予算を積み上げた。大型の工事が続いており、予算規模は膨らんでいるが、もう少し立てば落ち着くと思う」と話した。
人口がほぼ同規模の県内類似自治体に比べ「予算規模は大きいという認識はある」としながらも▽未来創造センター▽総合庁舎▽ドーム型施設▽博物館▽リサイクルセンター-などのほか、土地改良事業やかんがい排水事業を挙げ「集中的に予算が投入されている。(類似自治体と)単純には比較できない」との考えを示した。
伊良部島の四つの小、中学校を統合する小中一環校は19年4月に開校予定だが、建設費用は当初予算には盛り込まれていない。
長濱副市長は「実施設計が出来ていない。予算額が確定した後で補正で対応する」と述べ、予算規模としては25億~30億円との見通しを示した。
当初予算案は、庁議で正式に決定し、市議会3月定例会に提案される。