未来創造センター可決へ/市議会
きょう臨時会 副議長は新風会で調整
宮古島市議会(棚原芳樹議長)の昨年12月定例会で否決された市未来創造センター(図書館と公民館併設施設)がきょう14日に行われる臨時会に再度提案され、可決される見込みだ。先月の市長選の支持構図では与党11人に対して野党15人となり、今回の可決も難しいかに思われたが、野党勢力の一部が賛成に回る見通しとなり、可決の公算が高まっている。
昨年の12月定例会では、公明の高吉幸光氏が過去2回の入札不調と高い落札率を指摘した上で「計画の変更、設計を見直してでも事業費の低減を図るべきだ。建設についてはやぶさかではないが、設計の見直しが必要である」との反対討論を行った。
採決の結果、与党議員団8人は賛成したものの、公明市民会議や新保守クラブ、21世紀新風会、野党無会派4人が反対したため、否決となった。
議案否決後、1月には市長選と市議補選が行われ、議会の与野党構成に変化があったほか、選挙後の多数派工作などもあり、同議案に対する判断が注目されていた。
13日の段階で、21世紀新風会の市議3人が同議案に賛成の意思を示しており、この段階で与党11人を含めて賛成が14人となれば賛成多数で同案は可決となる。
そのほかにも、最大会派の新保守クラブも内部で「賛成」の声もあることから、その判断は流動的な状況で、当日の朝に最終的な方針を決定する見込みとなっている。
また、公明も「反対ありき」の姿勢ではなく、同議案に対して維持運営を含めた当局見解を質問した上で、判断したいとの方針だ。
一方、臨時会で行われる副議長選挙に向けても水面下の調整が進められおり、21世紀新風会から選出される可能性が高まっている。
現在、新風会のメンバーは3人で、そのうち池間豊氏を推す声が強まっている。
今回の臨時会は、第3期下地市政の与野党の勢力図が確認できるとともに、野党に位置づけられている保守系市議の下地市政に対する今後の姿勢を見極める機会ともなりそうだ。