連続最高賞に期待/キビ競作会
上里さんの畑で全刈り調査
県さとうきび競作会の審査を兼ねる宮古地区サトウキビ優良事例全刈り調査が14日、平良荷川取の成川にある上里豊一さんの畑で行われた。上里さんは昨年の競作会(春植え部門)で1位を獲得し、最高の農林水産大臣賞を受賞。今年は株出し栽培で挑む。予備調査では反収が20㌧に達するなど成績は良い。2年連続の最高賞が期待される。結果発表は4月20日。
全刈り調査には、県、宮古島市、製糖工場など関係団体から約60人が参加。5㌃分のサトウキビを手刈り作業で収穫した。
上里さんが植えたサトウキビの品種は農林25号。春植え後に株を立てた。昨年12月の予備調査段階の反収は約20㌧、糖度は15度に到達しており、株出し栽培の実績としては質、量ともに最高水準の成績だ。
全刈り調査では、茎の長さや重さ、太さを調査。節の数も調べた。株出しとは思えない出来に調査員らは感心しきりだった。
上里さんのキビ栽培の基本は徹底した土づくり。たい肥や緑肥をふんだんに活用して地力向上に努めているという。全刈り調査で上里さんは「2年連続の宮古代表は名誉」と競作会への出品を喜び、「順調に伸びている」と刈り取ったキビの生育状態を誇った。