映画「クハナ!」見に来て
監督、出演者が舞台あいさつ/パニパニシネマ
映画「クハナ!」の監督、秦建日子(たけひこ)さんと出演者による舞台あいさつが25日、上映館のよしもと南の島パニパニシネマで行われた。オーディションで2000人の中から選ばれたという出演者が、撮影中のエピソードや役作りで大変だったことなどを披露。「一つの目標に向かって練習を積み重ねていく私たちを見てほしい」と呼び掛けた。秦監督は、映画のストーリーを紹介し「日本最南端の映画館まで来られて幸せ。ぜひ最後までゆっくり楽しんでほしい」と話した。上映期間は3月10日まで。
「クハナ!」は三重県桑名市を舞台にした作品。廃校まで後1年という小学校に、ジャズをこよなく愛する先生が赴任し、子供たちと一緒にジャズ部をつくり全国大会を目指すというストーリー。
舞台あいさつは2回あり、このうち、午後7時の上映前の舞台あいさつで、笹島瑞希役の久志本眞子さんは、バイオリンを弾いてオーディションに合格したが、映画では担当する楽器がドラムと聞いてびっくりしたという。「おでこを出すのがすごく嫌で、毎日の撮影が大変でした」と笑顔を見せた。
やんちゃな女子、下川みのり役(ドラム担当)の伊藤雛乃さんは、秦監督から「ませがき」と呼ばれていたと言い、「学年もバラバラ、全然違う方向に向かっていた私たちが、一つの目標に向かって練習を積み重ねていくところを見てほしい」と話した。
女優が目標という大きなリボンがチャームポイントのキーボード担当、桜庭一華役の藤原そら乃さんは「ジャズもキーボードも知らなかったけど、みんなが教えてくれた」と話し、全員で力を合わせて取り組んだことをアピールした。
スクリーンを再現するかのように、映画で着た衣装の3人に観客も大喜び。一人一人のあいさつが終わると大きな拍手を送っていた。
大相撲宮古島場所の勧進元を務め、宮古島を舞台にした映画の企画を進めている藤澤雅義さんも駆け付け。「宮古島の宮古島による、宮古島のための宮古島を宣伝する映画をつくりたい」と協力を呼び掛けた。