池間、知念、平良が決勝へ/現本因坊に挑戦
第39期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が26日同教室で行われた。29人の有段者が参加しブロックトーナメントの結果、池間博美六段、知念正夫六段、平良博彦六段の3人が3月5日の決勝リーグに勝ち進んだ。決勝リーグは知念一将現本因坊と予選を突破した3人の計4人で競う。
開会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「囲碁は愛好者が楽しく交流できる素晴らしい文化。決勝リーグ入りと宮古本因坊を目指して実力を十分に発揮してください」と参加者を激励した。また、「本因坊戦を長年継続できたのは、こすみ囲碁教室と主宰する池間博美さんのおかげ」と感謝した。
対局は三つのブロックに分かれ、白番が6目半のハンディをもらう互先で行った。Aブロックの決勝には名誉本因坊の池間六段と下地春義五段が勝ち上がった。互いにじっくりと打ち進めた碁は白番の池間が徐々に地合の差を広げ押し切った。池間は33期の本因坊戦復帰以降は6回目の決勝リーグ入り(うち37期は優勝)。「年に一度の本因坊戦は楽しみの大会。全力を尽くして優勝を目指したい」と述べ、名誉本因坊(10連覇)を含め12度目の優勝に意欲を見せた。
Bブロックは本因坊経験者の知念六段と、強豪池田友彦六段を破って勝ち上がった奥平寿男六段が対戦した。両者の対局は互いに強烈な手を打ち合う乱打戦。白番の奥平は序盤の劣勢を黒の緩着に乗じて挽回し、ついには逆転。しかしその後、奥平は勝負所で間違えて惜しくも敗れた。勝った知念は「久々のリーグ入りはうれしい。来週は一つでも勝てるよう頑張る」と静かな闘志をのぞかせた。
Cブロック決勝は平良六段と池村浩明六段の顔合わせ。白番の池村は中盤の戦いでヨミ違えて要石を取られて投了した。勝った平良は通算5期の優勝経験者。「決勝リーグのメンバーは強い人ばかりなので、少しでもいい碁が打てるよう頑張りたい」と抱負を語った。