パイナガマ新公園 指定管理者制度導入へ/市議会で建設部長説明
バーベキューも可能に/名称は「海空すこやか公園」
パイナガマビーチ近くで整備が進められている公園について、ビーチに隣接している既存のスペースも含め名称を「市パイナガマ海空すこやか公園」とし、新設部分の一角ではバーベキューができるようにし、その管理、運営などを行う指定管理者を選定する方針であることが分かった。6日の宮古島市議会(棚原芳樹議長)3月定例会で下地康教建設部長が國仲昌二氏と山里雅彦氏の質問に対し説明した。
同公園の新設部分工事は2014年9月に着工。面積はビーチ隣接スペースを含めて8万9000平方㍍。イベントなどが開催できる1万7000平方㍍と3900平方㍍の二つの多目的広場やバスケットボールコート(半面)、ドッグランスペース、150台収容可能な駐車場、東屋、管理棟などを整備。パイナガマビーチとは遊歩道で結ばれる。総事業費は約25億円。
今定例会では同公園の設置や管理に関する条例の制定を求める条例案が提案されていて、名称を定めるほか指定管理者に管理を行わせること、既存の都市公園では禁止となっているバーベキューなどのために火気を使用する行為が許可を受ければ可能となることなどがうたわれている。
バーベキューは新設エリアの中央部分に整備されている管理棟と八つの東屋がある約3750平方㍍のスペースでできることとし、指定管理者にバーベキュー設備の整備から設備の管理、運営、バーベキューで出るごみへの対応まで行わせる考え。そのためバーベキュー設備の規模や料金設定などは指定管理者からの提案などを踏まえ市との協議を経て決定する。
下地部長は同公園のうちビーチ隣接の既存部分をパイナガマ公園、新設部分を海空すこやか公園と区分し、指定管理者はバーベキュー設備を含む海空すこやか公園の管理、運営を行わせる方針であること、公園整備工事は3月末までに終了し、新年度上半期中に供用開始させたい考えを説明。「おおむね夏休み供用開始を目標に取り組む。指定管理者は市議会6月定例会で候補者を提案したい」と語った。将来的にはパイナガマ公園部分も指定管理としていく方向性も示した。
同公園整備事業は都市公園事業として1996年度に旧平良市で着手。当初計画ではミニサッカースペースやキャンプ場などの整備を予定していたが、費用面などから計画を見直し、イベントが開催できる広場とすることとなった。