がんずううやき
2017年3月8日(水)9:01
【がんずううやき】宮国尚さん(88歳)(伊良部字国仲)
子孫繁栄が宝
23歳の時に妻と結婚し今年で65年目。「子宝に恵まれ、子孫繁栄が続いているのがわが家の宝だ」と笑顔で強調する。
少年期から家庭では役割分担を持ち、両親を支えて喜ばせた。サトウキビやイモ、キャベツ、ダイコンなどの収穫を手伝った。
家庭では小型の宮古馬、豚、ヤギを飼育。豚小屋で親豚がたくさんの子豚を生んで以降、子豚の鳴き声が響いた。宮古馬がいななき、ヤギが鳴く。宮国さんは「にぎやかだったな」と懐かしむ。
かつては伊良部南区の渡口の浜が海の表玄関だった。平良港と渡口の浜を結ぶ連絡船は伊良部丸と交通丸が行き来した。
「ポンポン船に乗り、平良港に着くまでに船酔いした。帰りも船酔い。その日に美味しいおやつや食事を食べた記憶はない」と表情を変えて苦笑い。
一昨年、伊良部大橋が開通した。「気持ちよく平良へ行けるから、大橋はありがたい。感謝の気持ちでいっぱい」と語調を強める。
妻への感謝を忘れない。「妻の手料理を食べるのが、健康を保つ秘けつだ。カツオやマグロの刺し身は大好き」と胸を張った。
子供6人、孫14人、ひ孫6人。
1928(昭和3)年4月10日生まれ