富川氏に副知事辞令交付/翁長知事
「基地問題解決に一丸」
【那覇支社】翁長雄志知事は9日午前、県庁で元沖縄国際大学長で前県政策参与の富川盛武氏(69)に副知事の辞令を交付した。
翁長知事はあいさつで「県の最重要課題である基地問題をはじめ、産業振興、雇用問題の対応など解決すべき多くの課題を抱えており、これまでの豊富な経験と知識を十分に発揮して、県行政の発展に尽力してほしい」と期待を込めた。
富川氏は「基地問題では知事を先頭に、浦﨑唯昭副知事や政策調整監(に就任予定)の吉田勝廣さんとスクラムを組んで、一丸となって対応したい。知事を支える立場として辺野古には基地を造らせないということを基本にして対応していく」と意欲を示した。
また、「経済が専門なので、これまで関わってきた沖縄世紀ビジョン基本計画やアジア経済戦略構想など、経済の面でも尽力したい。沖縄振興は政局はともかくとして、いささかも滞ってはいけないので、経済界や政府とも連携を取りながら進めていきたい」と語った。
富川盛武(とみかわ・もりたけ) 1948年1月13日生まれ。北谷町出身。琉球大学法文学部卒。明治大学大学院修了。2008~12年まで沖縄国際大学理事長・学長。15年から県政策参与。