水難救助の技術磨く/ライフセーバー講習会
12人受講、事故に備え
ライフセーバー講習会が15日、下地与那覇の前浜ビーチなどで始まった。受講者は新規取得を目指す9人を含む計12人。18日まで実技と座学で水難救助に必要な技術の習得に努める。
勢いがある観光需要でマリンスポーツ等の体験者が増加することは確実。ビーチにおける安全意識の向上を図るために開いた。講師はNPO法人沖縄ウォーターパトロールシステム理事長の音野大志さんが務める。
前浜ビーチでの実技講習では、ボードを使った救助方法を身に付けた。
音野さんは、要救助者がいる海に向かう際、勢いよくボードを進める方法としてバニーホップを紹介。海に浮かせたボードに自身の体重を載せ、浅いところで何回かジャンプを繰り返して前進する力に変えるようアドバイスした。
そのほか、要救助者の意識の有無が救助活動に大きな影響を与えることを指摘した。「ある意味で、意識がある方が救助するときは危険だ」と強調。「(要救助者は)無我夢中でつかんでくる。救助の方法を間違えると皆さんの命も危なくなる」と話し、正しい救助法を身に付けて水難事故に備えるよう呼び掛けた。