宮古島研究会など表彰/県福祉まちづくり賞
障がい者地域支援を評価
【那覇支社】県の「2016年度県福祉のまちづくり賞」表彰式が16日、県庁で行われ、高齢者や障がい者などに優しいまちづくりに取り組む宮古島地域精神医療保健福祉研究会(波名城翔共同代表)など5団体の代表者に、奨励賞の表彰状と記念品が贈られた。
金城弘昌子ども生活福祉部長はあいさつで「障がいのある方の福祉の向上や社会参加の推進など、日頃の地域での活動に深く感謝する。皆さんの取り組みが、福祉のまちづくりへの理解の輪を広げていく」と期待を述べた。
同研究会は、宮古島の精神障がいの分野で働く支援者を中心に構成された任意団体で、13年から活動を開始。現在、会員は地元をはじめ県内外の精神保健福祉士や社会福祉士、作業療法士、大学教授など約30人になる。
波名城共同代表は「この受賞を機会に、障がい者への地域の支援がますます広がっていければと思う。今後も離島から取り組みの情報を発信して、全国を変えていけるような研究会にしていきたい」と話した。
県では授賞理由として、「宮古島の精神医療保健福祉の向上を図る思いから勉強会などを初め、現在は地域住民や家族、当事者を交えた活動を行う。地元広報誌に取り上げられるなど、一定の啓発効果が期待でき、今後は研究結果などを生かした、さらなる活動に期待したい」と高く評価した。
県は高齢者や障がい者など、すべての人が安心して生活し、自らの意思で自由に行動し、等しく社会に参加できる地域社会の実現を目指し、1997年に「県福祉のまちづく条例」を制定。福祉のまちづくりへの取り組みや活動に顕著な功績のあった個人や団体、企業を表彰する。