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産業・経済
2017年3月22日(水)9:04

宮古島市住宅地 変動率県内ワースト1

前年比0・5%の下落幅/17年地価公示
商業地は変動なし

 【那覇支社】沖縄総合事務局は21日、沖縄県分の2017年地価公示結果を公表した。宮古島市では商業地で2地点、住宅地には6地点の標準地番が設定されていて、平均価格の変動率は住宅地がマイナス0・5%と前年より下落幅は縮小したが、調査市町村の中でワースト1となる下げ幅を記録した。商業地は前年と変動がなかった。

 宮古島市の商業地標準地番2地点の公示価格(1平方㍍当たり)は、平良字西里羽立391番外の「ジブラルタ生命」が5万8000円、平良字下里西里61番外のスナックは4万円と、それぞれ前年と同価格だった。

 住宅地の標準地番は平良に3地点、城辺に2地点、上野に1地点設定。そのうち公示価格が最も高かったのは平良字西里前比屋273番の3万5800円、次いで平良字下里大原842番1の3万1100円となり、それぞれ前年と同価格だった。価格が最も低かったのは上野字野原東方原1104番で、前年と同価格の4560円となった。

 特徴的な地点として、城辺字比嘉比嘉125番地が5350円と、変動率が前年比0・2ポイント増のマイナス1・8%で県内下落率1位となった。変動の要因を「地縁的選好性が強い地域で、人口減少傾向などから土地需要は衰退している」とした。

 17年地価公示分科会の代表幹事では、宮古島市の地価動向の特徴と要因として、「商業地」は観光客の増加により、高い取り引きが見られるようになっており、地下の下落に歯止めがかかっている。

 「住宅地」については昨年マイナス0・6%、今年マイナス0・5%となり、下落幅は縮小した。宮古島市では伊良部大橋が大きな公共事業であるが、その効果は周辺地域に限られ、市全体への波及効果は感じられない。

 その要因として、宮古島市は大きな価格変動要因がなく、活性化する事業が少なく、人口も減少傾向にあるとの見方を示した。

 県内での地価公示鑑定は、商業地が17市町村59地点、住宅地は21市町村127地点で実施されている。

 最高価格地は16年連続で日本生命那覇ビルがある那覇市久茂地3丁目1番1で、90万8000円だった。


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