「事故ゼロ目指そう」/きょうから春の交通安全運動
出発式で飲酒運転根絶訴え
「青信号 しっかりかくにん わたろうね!」をスローガンに全国一斉にスタートする春の全国交通安全運動(6~15日)の宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が5日午後、市中央公民館大ホールで行われた。宮古島署(大城辰男署長)、宮古事務所(稲福具実所長)、宮古島地区交通安全協会(新里孝行会長)などの関係者ら約100人が参加し、飲酒運転の根絶などを訴えた。新里会長が「歩行中・自動車乗用中の交通事故防止」などを盛り込んだ交通安全宣言を読み上げ、満場一致で採択された。
同運動は、広く県民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通安全ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付けるとともに、県民自身による道路交通環境の改善に向けた取り組みを推進することにより、交通事故防止の徹底を図るのが目的で実施される。
運動の重点は▽後部座席を含めた全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶-などの4点。
出発式のはじめに全参加者で、交通事故で亡くなった人に1分間の黙とうをささげた。
主催者を代表して同協議会長の下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は「地域の重点である飲酒運転根絶についても、今後も引き続き飲酒運転の恐ろしさや、愚かさ、無責任さを周知徹底していきながら、『飲酒運転は絶対に許さない』という環境づくりに努めていく」と気持ちを引き締めた。
大城署長は「昨日現在、18件の人身事故が発生し、前年同時期と同数になっている。また重大事故につながる飲酒運転については、昨日現在、21人が検挙されているほか、飲酒絡みの人身事故は1件発生。依然として飲酒運転は犯罪という意識が宮古島市のドライバーにまだ浸透していない」と語調を強めて指摘した。
稲福所長は「出発式を契機に、皆で交通事故ゼロを目指そう」と呼び掛けた。
この後、交通安全漫才が披露され、笑いを誘いながら警察官とドライバーのやりとりで交通安全の大切さを訴えた。