がんずううやき
2017年4月12日(水)9:01
【がんずううやき】伊川 龍雄さん(86歳)(平良字島尻)
70年農業の道歩む
尋常高等小学校卒業後の16歳のころから歩んできた農業歴は約70年。現在はサトウキビ栽培を中心に牛を飼う。昨年は長男淳栄さん(61)が39年勤めた神奈川県の総合病院を退職して帰り、父を手助けするようになった。「父は師匠です」と農業の知識・技術習得に余念がない。
伊川さんは朝、昼、晩牛舎に行き餌を与えるのが日課。キビ畑も毎日巡り病害虫が発生していないかなどをチェックする。
若かったころは米も作っていた。「取れ立ての米は、もちもちしておいしかった」と昔の味を懐かしむ。米は精米して得意先に売り、わらは畳店が買った。
農業の合間に行った海(漁)のことになると、話が尽きない。隣組4人がサバニを漕いで沖合のリーフに行き魚やタコ、貝を取った。冷蔵庫がないころで薫製にしたタコなどは貴重な保存食だった。
伊川さんは顔の色艶がとても良い。「食べ物に好き嫌いが無いのが健康の秘訣では」と話した。淳栄さんは「体を動かす生活習慣も健康につながっている」と語った。
子供3人、孫8人。
1930(昭和5)年8月17日生まれ