警察官を酒気帯びで検挙/宮古島署
車で出勤 逮捕せず切符処理
宮古島署の30代の男性警察官が3月下旬に、道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で同署に検挙されたことが12日までに分かった。同署は、男性警察官が容疑を認めており、逃走や証拠隠滅の恐れがないとして、逮捕はせずに交通違反切符(赤切符)を切ったと言い「一般の人と同様で通常処理」と話している。男性警察官は、検挙された日から自主的に自宅待機をしている。
男性警察官は、前日の夜に行われた署員の送別会で、同僚数人と住んでいる寮で泡盛やビールなどを飲んだ。翌朝、体内にアルコールが残っていた状態で車を運転して出勤した疑い。
車を運転して出勤したのが目撃されたほか、酒の臭いがしたことからアルコール検知をしたところ、基準値(呼気1㍑当たり0・15㍉㌘)以上のアルコールが検出された。
同署は男性警察官の氏名や年齢、所属部署については「交通裁判所や県警本部監察課での処分が決まっていないことから差し控えたい」と話している。
6~15日までは全国交通安全運動で、宮古島市でも5日に関係者ら約100人が参加し、飲酒運転の根絶などを訴えた。
男性警察官が検挙されたのは、同運動の前だが、大城辰男署長は「飲酒運転根絶に向け運動を頑張っている中での警察官の検挙は残念で申し訳ない。再発防止に向け、指導を徹底する。また、襟を正して市民の信頼に応えていきたい」と語った。
その上で「警察官という身内であっても、飲酒運転には厳正に対処していく」と述べた。