国営かんがい事業40億円/伊良部地区
17年度予算額 地下ダム2カ所など計画
沖縄総合事務局の宮古伊良部農業水利事業所の勝見崇所長らが13日、市平良庁舎で、下地敏彦市長に今年度の農業農村整備事業の予算の説明と、新たに着任した職員らの紹介をした。また、土地改良総合事務所宮古支所(飯田稔支所長)が17日にオープンすることも報告した。同支所は国営かんがい排水事業(国営施設応急対策事業)で、老朽化した用水路などの補修整備の計画を進める。予算は2億5000万円。今年度が初年度で、全体で13億円の事業を計画している。
今年度の宮古伊良部地区の国営かんがい排水事業の予算は40億円(前年度32億円)で、主要工事計画では地下ダム2カ所、副貯水池1カ所と揚水機場6カ所などが挙げられており、2018年度末までには、伊良部のファームポンドに試験送水する予定。
下地市長は「この応急事業で、老朽化している所を国がきちんと取り替えるということなので、これは大変にありがたい。これを自前で進めるのは大変。今、宮古の農業の発展は水が来ているおかげ」と話した。
勝見所長は「そう言ってもらえると、われわれもやりがいがある」と述べた。