子牛平均81万円の高値/4月期肉用牛競り
前月の反動か、最高額は135万円
JAおきなわ宮古家畜市場の4月期肉用牛競りが19日開かれ、去勢、雌合わせた子牛1頭の平均価格は81万1000円となり、前月の71万7167円に比べ9万3833円高くなった。平均キロ単価は3017円で、依然として高値で推移。最高価格は雌の135万3240円だった。市場関係者は「前月(3月)の平均価格が前々月(2月)に比べ8万円下がったことから、その反動ではないか」と分析。1、2月の子牛1頭平均価格が80万円台だったことから「持ち直した感がある」と話している。
今月競りには子牛407頭が上場され、すべてで取引が成立した。総取引額は3億3000万円だった。
性別の1頭平均価格は、去勢が85万5572円(前月比8万2246円高)、雌が74万6946円(同10万3314円高)となり、それぞれ前月の価格を大きく上回った。
平均キロ単価は、去勢が前月に比べて251円高い3104円。雌も342円高い2884円だった。
高値取引の要因として、JA畜産部の上里哲也次長は「全県的な傾向ではあるが、宮古地区では購買者が前月より増えたことや、大型連休を前にして購買意欲が高まっていることなどが要因ではないか」と話した。
また「前月は発育にばらつきが見られたが、今競りにはバランスの取れた子牛が多く見られた」と農家の育成技術の向上を評価。平均体重は269㌔で、前月を6㌔上回る今年最高だったことでも裏付けた形だ。
上里次長は「系統的にも良い牛が上場された」と話し、最高価格(135万3240円)を付けた雌牛の父は「安福久」、母の父は「美津照重」だったと説明した。
成牛26頭を含む全体の上場頭数は433頭で、すべての取引が成立。全体の販売額は3億4000万円で、昨年12月から5カ月連続で3億円を突破する「大取引」が続いている。