宮古の織物展が開幕/上布反物など800点余を販売
あすまで、伝統工芸品センター
宮古織物事業協同組合(理事長・長濱政治副市長)主催の「第3回宮古の織物展~すだーすぬぬ(涼やかな布)~」が市伝統工芸品センターで29日、5月1日までの日程で幕開けした。宮古上布反物などから小物まで800点以上を展示・販売している。自然の素材で涼しげな雰囲気で演出され、来場者は、伝統の技術で織られた美しい反物や新しいライフスタイルに対応して編み出された新商品を買い求めていた。
上野字野原にある同センターは、国の重要無形文化財に指定されている麻織物「宮古上布」などの生産と県内外に情報を発信する拠点。施設内には工芸品展示室や販売コーナーが常設され、織り子たちが宮古上布を織っている。
新商品の宮古上布反物のほかに、着尺、半幅帯、バッグ、財布、ポーチ(小物入れ)、ストラップなどが所狭しと並ぶ。来場者は、豊富な商品を品定めしながら買い求めていた。
市内に住む比嘉和子さん(65)は古布(こぶ)の宮古上布を中心に展示・販売している。「古布は大正後期から昭和初期にかけて織られたもの。宮古から京都や大阪などへ流通した宮古上布を大阪の呉服問屋が買い集め販売している。その呉服問屋から宮古上布を仕入れ、今回の販売となった」と語った。
同展は30日が午前10時~午後5時、1日の最終日は午前10時~午後4時。各日商品買上げ先着10人に粗品をプレゼント。アウトレットコーナー有り。クレジットカードの対応可能。
問い合わせは、同センター(電話0980・74・7480)へ。