新崎さんを東京パラへ/下肢障害100㍍
後援会発足、顧問に市長
昨年の全国身体障害者スポーツ大会陸上競技の下肢障害T44クラスの100㍍と走幅跳を制した新崎祥太さんの後援会が1日までに発足した。2020年東京パラリンピックを目指す新崎さんを支える。下地敏彦市長が顧問に就任した。
右足に義足をつけて走る新崎さんは、100㍍12秒71の好記録を持つ。今年から全国各地の大会に出場して実績を積み上げ、パラリンピック出場を目指す。
そんな新崎さんを経済的に支えようと後援会が結成された。会長は青潮園理事長の宮里不二雄さん。副会長には市体協会長の長濱博文さんと青潮園常務の下地徹さんが就いた。顧問は下地市長と宮古身体障害者連合会の池間太郎会長。
主な活動は対外試合への派遣費の助成。寄付金や募金を集め、パラリンピックの出場権を獲得するために必要な各種大会へのエントリーをサポートする。募金箱は市役所平良庁舎や青潮園、栄寿園に設置する。
面談で下地市長は「パラリンピックへの出場を目指して、できるだけ良い成績を残してほしい。みんなで応援したい。頑張ろう」と新崎さんを激励した。
会見で新崎さんは「後援会の発足をうれしく思うし感謝したい。2020年まで3年しかない。普通の追い込みでは間に合わないことを肝に銘じながら練習に励みたい」と抱負。目指す記録は「最低でも11秒台は出したい」と意気込んだ。
身体障害者連合会の池間会長は「祥太は同じようにハンディを持った人に勇気と希望を与える存在になれると思う」と新崎さんの活躍を期待。「そのためにも対外的な試合に出て刺激を受け、勉強することが必要だ」と述べ、新崎さんのパラリンピック出場に向けて理解と協力を求めた。