宮古島市の森林率は16.4%/きょう「みどりの日」
全国、県を大きく下回る
きょう4日は「みどりの日」-。県森林管理課がまとめた「沖縄の森林・林業平成27年版(平成28年1月)」によると、宮古島市の森林率は16・4%で、全国平均の67%や県平均の46%(林野庁まとめ)を大きく下回っていることが改めて示された。
宮古地域の森林は、面積が少なく、土壌条件、台風常襲地となっていることから、干ばつや潮・風害等の被害を受けやすい。そうしたことから、造林事業および治山事業による積極的な森林の造成と保全が重要課題となっている。
市の森林面積は、3364㌶。内訳は県有林が73㌶、市有林が1838㌶、私有林が1453㌶となっている。
一方、多良間村は森林面積が668㌶で、内訳は県有林が22㌶、村有林が51㌶、私有林が595㌶で森林率は30・5%となっている。
宮古島市と多良間村を合計した宮古地域の森林面積は4032㌶で森林率は17・8%となっている。
宮古地域における林業の概況としては、森林率が低く、森林資源は総じて育成途上にあるとしている。
所有形態については県有林が2%、市村有林が47%、私有林が51%。林種は人工林が25%、天然林が43%、その他が33%となり、他地域と比較して人工林率が高いのが特徴となっている。
さらに、その内訳ではギンネム等が47・9%、更新困難地が27・0%、無立木地が21・8%となっていることから、造林等を必要とする面積が大量に存在しているとしている。
宮古地区では、1995年に設立された宮古森林組合を中心に森林資源造成事業などが展開されているが、いまだに森林率は低いまま。森林が持つ水源かん養をはじめ地域環境保全などの機能を低下させないためにも、一層の取り組みが必要となっている。
みどりの日 「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ことを趣旨とする国民の祝日であり、ゴールデンウイークを構成する休日の一つ。