戻った歓声、集落に活気/平良福山地区
子どもイベント盛況
「子どもの歓声でにぎやかに」--。平良福山の住民有志が5日、子ども祭りを開いた。ここを古里とする複数の親子が訪れて、プールで水遊びをしたり、スイカ割りをしたりして笑顔を振りまいた。普段は静かな集落に、十数年聞こえなかった子どもたちの歓声が戻った。
福山から地元西辺小学校に通う児童はゼロ。自治会長の砂川寛裕さんによると年ほど前からいないという。「みんな市内に住んでいるから」そんなふうにして寂しくなった集落。「一日でもいいから子どもたちの歓声を呼び込もう」と砂川さんら住民有志が今回の祭りを企画した。
当日の5日。子どもたちは公民館の中庭に準備されたビニール製のプールに入って大喜び。スイカ割りにも挑戦した。
地域住民も続々と公民館に集い、お酒を酌み交わしながら子どもがいる集落の再現を喜んだ。
砂川さんは「子どもの笑い声、泣き声が集落に響いたと思う。こんなに子どもがはしゃぐ声を地域の皆さんも久しく聞いていないはず。たまにはこうして子どもの声でにぎわいたい」と喜んだ。
祭りの運営に関わった砂川さんの長男・裕喜さんは「子どもたちが日焼けするぐらいに遊んでくれた。近隣住民の皆さんに喜んでもらえたことがうれしい」と笑った。