政治・行政
2017年5月17日(水)9:04
県、21世紀ビジョンを改定
広域周遊ルート形成促進
【那覇支社】県は15日、沖縄振興の基本計画「沖縄21世紀ビジョン」を改定した。同日に開催された沖縄県振興推進委員会2017年度第1回会合で基本計画の改定案を了承し、翁長雄志知事が決裁した。
宮古関係では、観光客が県内各島を巡る「広域周遊ルート」の形成、下地島空港でのプライベートジェット機の受け入れ体制構築などが盛り込まれた。農業関係では、これまでのカボチャ・トウガン・マンゴーに加え、ゴーヤーについても拠点産地として育成することが記載された。
沖縄世紀ビジョンは2012年に10年計画で策定され、今年が折り返しのため改定作業が進んでいた。
改定された基本計画では、全県的な課題として子どもの貧困対策、増加するクルーズ船への対応、しまくとぅばや空手など伝統文化を継承する取り組みの強化が盛り込まれた。
このほか、自立型経済の構築のため県内産業を高付加価値化することや、将来的な県人口の減少を見据え、離島を含む県全域でバランスのとれた人口増加社会の実現を目指す方向性も示された。