若者の就職を支援/厚労省委託事業
サポートステーション開設
会見で利用呼び掛け 月・水・金曜に相談受付
厚生労働省からの委託事業として、働くことについて悩みを抱える無職の15歳から39歳までの若年者の就職、就労を無料で支援する地域若者サポートステーション宮古・八重山が4月から、平良下里のNPO法人あらた内に開設された。毎週月・水・金曜日の午前10時から午後4時まで相談を受け付けている。実施主体であるサポートセンターゆめさき(北中城村)の仲松佐和子さんらが17日に会見を開き利用を呼び掛けた。
サポートステーション(サポステ)は現在、全国に約160カ所、県内では本島北部、中部、南部に各1カ所がある。
引きこもりやニートなど就業できていない若年者やその家族の相談に応じるほか、公共職業安定所のように求人を紹介するだけでなく、カウンセリングや履歴書の書き方指導、面接の練習、コミュニケーション力をアップさせるセミナー開催、職場体験受け入れ事業所の紹介、パソコン指導など利用者が就職するために必要とするさまざまな支援を提供している。就職が決まってからも1年間は経過観察を行い、職場定着のためのサポートなどを行う。
サポステ宮古・八重山で相談員を務める島尻郁子さんと花岡貴子さんとともに会見を開いた仲松さんは、本島のサポステでは年間約200人が利用し、6割弱が就職できている現状を説明。課題としては「会えない若年無業者がいること」を挙げる。「会えないとサポートできない。一歩一歩、その人に合ったペースで、その人に合ったサポートをしていくので、サポステのことを広く知ってもらい、利用して就職につなげてほしい。まずは悩んでいる本人や家族に来てもらいたい」と利用を呼び掛けた。
島尻さんは「宮古でも高校を中退してどこにも行けなくなっている子供がいるが、これまでその子たちのための窓口がなかった」と宮古でもサポステのニーズはあるとの考えを示した。
相談予約、問い合わせはサポステ宮古・八重山(電話090・1515・3553)まで。住所は平良下里1536の1ネクスコート21 105号。