お年寄りに学ぼう/実用方言普及講座
仲宗根さんが心構え説く
宮古島市中央公民館の実用方言普及講座が21日開かれ、講師の仲宗根浩二さんが宮古方言を学ぶ心構えを説いた。仲宗根さんは「お年寄りが話す方言を聞いて耳を慣らし、自分のものにしてほしい」と話した。
講座は、14日にスタート。方言普及ネットワーク代表の佐渡山力さんのほか、仲宗根さん、阪井秀和さん、下地達男さん、前川尚誼さん、仲地邦博さんの5人が講師を務める。毎週日曜日開催の計10回。
第2回講座では「ミャークフツ(宮古口)を学習するに当たって」と題して仲宗根さんが指導した。
はじめにミャークフツを使用する地域を紹介。宮古群島八つの島の方言に、それぞれ多少の違いがあることを説明した。また、「島ごとだけではなく、島の中でも地域によっては違う話し方もある」とミャークフツの奥深さに触れた。
ミャークフツを学ぶ心構えとしては、「話し手の方言をよく聞いて、どんな発音、音声かを正確に聞き取ること」と助言。若い人が話す方言よりも「お年寄りの言葉遣いをしっかり聞いて耳を慣らしてほしい」と話し、正確に方言を話す人との会話を勧めた。
また、「聞いた音声を書き留めておくことも大切なこと。記録することで思い出せる」と話し、録音なども併用し、繰り返し発声の練習をするよう促した。