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産業・経済
2017年5月24日(水)9:04

売上高5億2400万円/あたらす市場生産者大会

優秀生産者を表彰/「安全・安心・新鮮」を前面に


優秀な生産者の表彰や17年度事業計画などを決めた生産者大会=23日、JAおきなわ宮古地区本部ホール

優秀な生産者の表彰や17年度事業計画などを決めた生産者大会=23日、JAおきなわ宮古地区本部ホール

 JAおきなわが運営するファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」の第12回生産者大会が23日、JAおきなわ宮古地区本部ホールで行われ2016年度期の販売実績が示された。売上高は5億2478万円となり、前年度比0・5%減となった。そのほか、大会では17年度事業計画を決定。「地産地消」の推進を図るとともに、「安全・安心・新鮮」な農産物を提供する直売所づくりを掲げた。



 大会に合わせて生産者4人を表彰。農産物年間表彰は砂川農園(砂川寛裕代表)と金ちゃん農園。加工品は、津嘉山千代さんと上原日出史さんを表彰した。


 16年度は、前年度実績と販売計画(5億3500万円)を下回った。


 その理由としては、主力である野菜・果樹などの販売が伸びず、特にマンゴーの不作により入荷量が減少したことと、野菜の県外販売が停滞したことなども影響したとしている。


 一方で、夏場の観光シーズンは、観光客の来店が増加傾向で推移。菓子類や一般食品、加工品等については計画を上回った。


 年度の期間別では、4~5月は果樹・総菜・一般食品等の販売が好調に推移。しかし、6~7月はマンゴー以外の果樹が順調に推移するもマンゴーの不作が大きく響いた。


 8~10月は、台風被害による県外野菜の高騰や島内野菜の端境期にあたり野菜は入荷減となったが、熱帯果実(島内産)は台風襲来もなく、販売は好調に推移した。


 11~12月は、一般食品・菓子類や宮古みそ等の関連商品の販売が好調だったが、精肉が価格高騰による消費者の買い控えで前年を下回った。


 1~3月は、一般食品、熱帯果実等は好調に推移するも、鮮魚はしけや「海ぶどう」等の入荷減により計画を下回っている。


 16年度の実績を受けて大会では、17年度の事業計画を決定した。


 具体的な取り組みとしては▽「地産地消」の推進で地域農業の振興と生産者の所得向上に貢献する▽「あたらす市場」を生産者と消費者とのコミュニケーションの場、情報交換の場所とした取り組みを進める▽安全・安心な農産物提供のために残留農薬検査などを含めた生産運動を展開する-としている。


 大会の冒頭、真壁恵修会長は「安全、安心をモットーにして、消費者のニーズに沿った販売戦略の整備を行う」と決意。商品開発や販路拡大を図りつつ、「地産地消の発信拠点として生産者と消費者の触れ合いの場としての店舗づくりを継続していく」と述べた。


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