Sプリンセスが初寄港/チャイニーズタイシャンも
2隻で3000人超が来島
プリンセス・クルーズ社の大型客船サファイア・プリンセス号(11万5875㌧)が23日午前7時30分、宮古島に初寄港した。今年、寄港するクルーズ船の中ではゲンティン・ドリーム号(15万1300㌧)に次ぐ大きさで、今回は2731人の乗客を乗せ宮古入りした。この日はチャイニーズ・タイシャン号(2万4427㌧)も入港し、合計で1日に3000人を超えるクルーズ客が訪れた。
サファイア・プリンセス号は三菱重工長崎造船所で建造され2004年に就航した日本生まれの大型客船。全長は290㍍、全幅37・5㍍、客室数は1337室で、船内に24時間オープンのレストランをはじめバーやシガーラウンジ、プール、ジャグジー、スパ、シアターなどを完備。宮古へは今年、11月5日までに16回の寄港を予定している。
今回は21日に台湾の基隆を出航し、22日に那覇、23日に宮古へ寄港した。きょう24日は石垣へ寄港し、25日に基隆に戻る。乗客2731人のうち約280人は日本人だった。乗組員数は1063人。
11万㌧級の船は下崎埠頭(ふとう)に接岸できないため平良港沖に停泊。「テンダーボート」と呼ばれる補助船で順次、乗客を港まで輸送した。
船内で歓迎セレモニーが開かれ、宮古からは宮古島観光協会の豊見山健児会長、市観光商工局の垣花和彦局長、平良港港湾事務所の林輝幸所長、県宮古事務所の稲福具実所長らが参加した。豊見山会長は「皆さんに宮古島の美しい自然を堪能してもらい、心に残る旅になることを願っている」とあいさつ。同船のラヴェラ・パオロ船長は「温かいおもてなしに感謝している。またぜひ宮古島に訪れたい」と語った。
同船は同日午後6時30分に宮古を出航した。
中国厦門から那覇を経由して同日午前7時に下崎埠頭に接岸したチャイニーズ・タイシャン号。4月6日から宮古に寄港していて、今回の乗客数は460人、乗組員数は277人で、同日午後3時に厦門へ向け出航した。