行雲流水
2017年5月30日(火)9:01
【行雲流水】(青少年赤十字)
赤十字宮古支社の玉木玄瑞氏を主導に、JRC(青少年赤十字)運動が盛んに行われた時期があった。この運動は、児童・生徒が赤十字の精神に基づき、世界の平和と人類の福祉に貢献できるよう、いのちと健康を大切に、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人々との友好親善の精神を育成することを目的とする
▼その精神を学ぶために、トレーニングセンターが開催された。そこでは、ソルフェリーノの戦いで、敵味方の区別なく救護活動をする人々の活動を『ソルフェリーノの思い出』に書いて、人道活動のための恒常的な組織の必要性を説き、赤十字を創始したアンリー・デュナンの思想を学んだ
▼「ボランティア」ということばが初めて使われた。(うれし、はずかし)フォークソングを楽しんだ。一日のおわりに歌った。「遠き山に日はおちて/今日のわざをなし終えて/心かろくやすらえば/風は涼しこの夕べ/いざや楽しきまどいせん、まどいせん」
▼ワークショップでは、地域の歴史や文化、産業などをアルバムにして、他府県の人たちと交換し合った。これは、「戦争は人の心の中で始まるので人の心の中に平和の砦を築かなければならない」、そのために相互理解を深めるという、ユネスコの精神とも合致する
▼世知辛い世の中ではあるが、青少年赤十字で学んだ精神はみんなの心の中に潜在しているに違いない
▼♪、「空は世界へ続いている/空は世界を抱いている/みんなごらんよあの空を/空は僕らの、私らの/こころよ心よ、少年赤十字」。