販売額16億円達成を祝う/多良間
さらなる農業振興へ/生産者大会、パレード実施
【多良間】多良間村農業生産者大会(主催・村、JAおきなわ多良間支店、宮古製糖多良間工場)が1日、同村で行われた。生産農家や行政、JAなど農業関係者が参加し、販売額16億円達成を祝った。パレードや祝賀会も開催。さらなる農業振興や競争力強化に向け、基盤整備の充実と農業用水の確保などに取り組むことに決意を示した。
同村では今期、サトウキビの大豊作や、肉用牛の販売高が好調に推移。2008年の「農業生産者大会」で揚げた億円の販売額目標を、前倒しで達成した。
村コミュニティー施設で行われた生産者大会であいさつした、伊良皆光夫村長は「目標額を上回る16億円の大台の達成は、生産農家一人ひとりの汗の結晶により積み上げられた結果」とたたえた。
多良間村は、農業が基幹産業であることを強調。農業基盤の整備や農業用水の確保による「水あり農業」の実現が農業振興を図る上で最も重要な課題だとし、その実現に向け取り組んでいく事を表明した。
各農産物の生産計画や目標を示し「必ず成し遂げよう」などとした大会スローガンを全会一致で採択した。
このうち、キビの生産計画は2万8000㌧に設定。夏植え単収10㌧、株出し単収7㌧以上とし、販売目標は6億3000万円に掲げた。
来賓あいさつで、宮古農林水産振興センターの植田修所長(代読・饒平名健二副参事)は、キビや肉用牛、葉タバコが同村の基幹作物となっていることを挙げ「農業生産額の目標達成、おめでとうございます」と祝福した。
村議会の森山実夫議長が音頭を取り、参加者全員で「ガンバロー三唱」を行った。
引き続き祝賀会が行われ、キビ生産組合婦人部や、和牛改良組合多良間支部の余興で盛り上げた。
生産者大会前に行われたパレードは役場前をスタート。「農業生産販売目標額18億円、早期必達」と書かれた横断幕を手した伊良皆村長を先頭に、生産農家や関係者が村内を練り歩いた。
耕運機やトラクターなどの農業用機械もパレードに加わり、機械化によって恩恵を受けてきた農業をアピールした。