得意分野で頑張れ/比嘉大吾選手
母校の後輩にエール/技術磨いた宮工を訪問
第二の故郷・宮古島に凱旋中の世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者での比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツジム=は12日、ボクシングの技術を磨いた母校・宮古工業高校を訪問し、恩師や後輩たちから熱烈な歓迎を受けた。チャンピオンベルトを掲げて会場の体育館に入場すると恩師や後輩らから大きな歓声が起こった。
歓迎のあいさつで、同校の伊志嶺秀行校長は「目の前にいる世界チャンピオンは皆さんの先輩であり、この学校の誇り。比嘉選手はやればできるということを皆さんに示してくれた。皆さんもこれからの可能性を信じ
て頑張ってほしい」と呼び掛けた。
また、比嘉選手に対しては「夢と感動を与えてくれたあの試合は、私たちの胸に刻まれた。これからは挑戦を受ける側となるが、宮工の3年間で培った『アララガマ精神』で具志堅会長の栄光を追い続けてほしい」と話した。
後輩たちに対して、比嘉選手は「皆さんにはそれぞれ得意分野があると思う。それを一生懸命に頑張ることが大切だが勉強をおろそかにしていいということではない。勉強が苦手でも頑張る姿勢を先生方に見せることで成績は伸びる。私も勉強は苦手だったが頑張ることでこの学校を卒業し、世界チャンピオンになった」と話した。
花束贈呈では、生徒会の池間聖弥副会長とボクシング部の花城怜音主将が「小さな宮古島から世界の舞台で活躍している比嘉先輩は私たち後輩の誇り。私たちもこれから日々努力したい」と決意を示した。
また、全校生徒からのメッセージとして「先輩の活躍は私たちの誇り。これからも宮工魂で頑張ってください」との言葉が送られた。
この後、比嘉選手が舞台でシャドーボクシングを披露するとプロの迫力とスピードに「すごい」「かっこいい」などの感想が聞かれた。
表敬訪問には、同ジムの具志堅用高会長や野木丈司トレーナーらも同席し、比嘉選手のさらなる活躍に期待を寄せていた。