優良雌牛導入問題など追及/多良間村議会一般質問
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)6月定例会の2日目が13日、行われた。畜産関連や施設管理など、5人が登壇し伊良皆光夫村長、当局の答弁を求めた。上程された一般会計補正予算、国民健康保険事業特別会計補正予算などの議案審議が行われ、全ての議案が可決され、6月定例会が閉会した。
富原安則氏は、優良繁殖雌牛導入計画および経過について「2015年度に6頭の希望があり、2頭が導入された。16年度に6頭が導入されたが、当初申し込みは22頭だった。なぜ450万の予算がありながら、6頭しか導入されていないのか」と質問した。
仲宗根春光産業経済課長は「15年度に2頭導入、16年度に6頭導入しており、早急に対応するように指導はしてきたが、このような結果になった。これから職員と向き合い、事業に対し誠意を持って、早急に取り組み、対応していきたい」と答弁した。
富原氏は、農家にも説明がされておらず、12月定例会後にようやく動きだしたことを指摘し「公務員がしっかり農家にアドバイスを行い、農家を支えていくべきだ」と強く指摘した。
豊見山正氏は、伊良皆村長の総決起大会が10日、コミュニティー施設で行われたことに対し「規則違反ではないが、本来、同施設は防災、健康づくりや文化等の目的で使用するのではないか。なぜ選挙活動で使用したか。同施設の管理について、条例及び施行規則に基づいているか」と当局に答弁を求めた。
村教育委員会の本村和也課長は「私の認識として、コミュニティー施設は宗教、政治活動目的での使用は良くないと思っている。今回、使用願いが出され、断る考えでいたが、大会通知が配布されているとのことで、多良間島の選挙は、潮の干満や干支などで日程を決めることがあり、今回は、使用を認めた」と答弁し、さらに「教育長にも相談したところ、条例違反はないとの認識で使用となった」と答弁した。
コミュニティー施設は防災や教育の場としての活用であるが、管理は教育委員会がする。いつの時点で使用許可を出したのかと質問に対し、池城三千雄教育長は「施行規則の中で、申請があれば、許可書を発行するシステムになっている。教育委員会も、使用にあたり許可するか否かの話し合いはやっていない」と述べた。豊見山氏への答弁。
新人の福嶺常夫氏は「村長は2期目出馬を表明しているが、どのような村づくりを目指すか」と質問。
村長は「きらりと輝く『ゆか●(●=りに○)村』を目指した、人づくり、健康づくり、ものづくり」の基本理念と基本政策、基本方針に基づき、2期目を目指し、村民からの意見があれば伺っていきたい」と答弁した。