街なかに ホッとオアシス/色とりどりの花咲かす
平良港近くの国道390号/近隣住民がボランティア
まてぃだ通りの突き当りの平良港前信号交差点を左折すると、色とりどりの花を咲かせるミニ公園がある。名付けて「はりみずロータリーパーク」。近隣住民がボランティアで清掃や管理に汗を流している。住民のおかげで、街なかに心を癒やすオアシスが登場した。住民らは自らのボランティアグループを「ロータリークラブ」と呼び、それぞれ思い思いの時にやって来て、花づくりに精を出している。
国道390号の拡張工事の際、三日月形の植栽ますが造られた。工事後は管理が行き届かず、街路樹の脇には雑草が生い茂り、荒れ地状態になり、気付けばペットボトルや空き缶が捨てられるようになった。
気をもんだ近隣住民は国道を管理する県宮古土木事務所に掛け合い、管理するようになった。40代から70代の男女グループ7人で一昨年、まず雑草を取り除くことから始めた。
街路樹として植えられたヤシやカジュマルを核として、一面に芝生を敷き詰め、街路樹の根元と植栽ますの両端には花壇を設けた。花壇にはマリーゴールド、サルビア、インパチェンス、コスモスなどを植え、色鮮やかな公園に生まれ変わった。木陰には一休みできるようにベンチも置いた。花壇は生コン会社が無償で提供してくれたブロックで象った。
今では植栽ますだけでなく、道路向かいの港側の公園にまで作業範囲を広げた。街路樹の枝打ち、下草の除去を進めている。歩道の清掃も信号交差点から約100㍍に及ぶ。
グループ代表の中西健太さんは「雑草が生い茂り、何とかしたいと話していた。今ではとても楽しい。通りすがりの人が声を掛けてくれるのもうれしい」と話した。メンバーはほかに武富順子さん、前里芙美子さん、仲間栄子さん、富山梨枝子さん、原辰也さん。