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【特集】2022年新年号【特集】新年号
2022年1月1日(土)8:46

上布に新たな息吹

仲間との糸づくりが活力/真喜屋恒代さん

 

自ら製作した宮古上布(右)と宮古織りの生地で作ったシャツを手にする真喜屋さん

自ら製作した宮古上布(右)と宮古織りの生地で作ったシャツを手にする真喜屋さん

平良西里の真喜屋恒代さん(77)は、着物や洋服を作り始めて16、17年になる。きっかけは、環境美化で草刈りや木や花を植えたり、雑草を除草したりして、緑を大事にすることが好きだったことから、苧麻の栽培も始めたことだという。

苧麻から糸づくりを始め、洋服や宮古織りのデザインして製作するようになった。 真喜屋さんは「日ごろからデザインを考えている。ファッションの本や店で品物を見たりしてイメージを膨らませることは楽しい」と話した。

麻織りの作品を多く手がけているうちに、「宮古上布にも挑戦してみたい」という気持ちが湧き上がってきたという。

気が遠くなるような地道な作業を続けて、1年がかりで完成させた。

これまで作ってきた宮古上布は自分自身のものだけではなく、寸法を測って夫や子どもたち用にも作ってきたという。

その他にも、宮古上布の余った生地(はぎれ)を使って眼鏡ケースや巾着など小物を作っている。

現在では着物を着る機会が少なくなっているが、真喜屋さんは「宮古の植物から、糸を作って製作する宮古上布は大切な文化。残していかなければならない」と強調した。

また、友人仲間6、7人で「ブーンミ教室」を始めた。「集まって会話を弾ませ、糸づくりをすることが健康の活力になる。これからの楽しみ」と笑顔で話した。

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