プログラミング楽しいよ 自在にロボット操作 「ミャーテック」 の児童生徒
世界90カ国以上の小・中・高校生が参加するロボットコンテスト「WRO Japan2024公認沖縄予選会」が昨年10月に市ICT交流センターなど県内3カ所をオンラインで結んで開催された。宮古から参加した児童・生徒たちが上位入賞するなど活躍。プログラミングを始めて1年足らずと経験は浅いが急成長を遂げている。
大会には小中学生6人が参加し、このうち5人が「ミャーテック」(下地勇也代表)のメンバー。ジュニア部門(中学生部門)で與那覇竜満(たつみ)さん(伊良部島1年)が優勝に輝いた。エレメンタリー部門(小学生部門)で坂口碧さん(久松5年)が準優勝した。
5人のメンバーは、ミャーテックが開催したワークショップや「キッズイノベーション」などのイベントの参加者。プログラミングの楽しさに触れ、そのまま活動を続けている。
大会では、ロボットが新しい公園の整備を手伝い、都市をより緑豊かな場所に変えることを目指すをテーマに実施された。大会当日にサプライズルールが追加されるなど、選手の柔軟性や決断力が試される内容となっている。
ミャーテックのメンバーは毎週土曜日に市未来創造センターで、プログラミングの技術を磨いている。
使用するのは、レゴ社とマサチューセッツ工科大学が共同開発した教育用ロボットキット「教育版レゴマインドストームEV3」。
ロボットは通常のレゴ同様にブロックを組み合わせて作り上げる。特徴は各種センサーやモーターが利用でき、パソコンでプログラミングデータを、USBケーブルやブルートゥースなどで「EV3ブロック」にデータを送信できることだ。
超音波センサーは距離、カラーセンサーは色、タッチセンサーでは触れたことを感知することができ、センサーの反応に対しての動作がプログラミングできるようになっている。
練習ではリラックスモードで仲間と会話しながらマイペースでプログラミングしているが、試合では集中力が途切れることがなかったという。
大会で優勝した與那覇さんはチームに参加してまだ半年ほど。「ワークショップが楽しかった。将来はプログラミングを生かした仕事に就きたい」と話した。
坂口さんは1年前から経験を積んでおり、「プログラミングが好きだから続けている。『スクラッチ(プログラミングソフト)』ではクイズを作ったりしている」と語った。