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【特集】2025年新年号
2025年1月1日(水)0:10

平良の象徴 旧庁舎 複合施設として利活用へ 市民と観光客交流の場へ 北斗不動産グループが運営

利活用事業への優先交渉権者が決定した旧市役所平良庁舎

旧市役所平良庁舎は、1993年から年間に渡り市の住民福祉、政治の舞台として利用されてきたが、2021年に供用開始となった新庁舎への移転に伴い閉鎖されてから約3年間、利活用方法が話し合われてきたが、なかなか前進していなかった。
しかし、23年11月に優先交渉権者が北斗不動産グループ(代表法人・北斗不動産ホールディングス、本社埼玉県、上田真一社長)に決定し、利活用に向けて少しずつではあるが動き出した。市は24年12月市議会定例会で利活用に向けて同社がスムーズに運用できるための準備となる議案を提出し可決。これにより今年から本格的な動きが加速しそうだ。

北斗不動産グループによる企画提案の全体コンセプトは「宮古島の住民と観光客が交流する場を提供することで新たな価値を生み出す」。事業内容は、旧平良庁舎に地元の食やアートが集まる常設の「マーケット(市場)」を開設し、そこに1次生産者や仲卸業者、加工販売者、市民、観光客などが集い、直接交流することで、まだ生産者も市民も観光客も気付いていない新たな価値を発見する場にしていくというもの。

具体的配置としては▽1階=マーケット、店舗、ステージ▽2階=飲食店、屋台飲食店、シェアキッチン▽3~5階=オフィス、シェアオフィス▽6、7階=浴場、ルーフトップバー▽地下1階=駐車場、防災倉庫、店舗-を計画している。

事業の効果としては、交流から宮古島の良さを再発見し誇りを持ってもらうことで、島民の付加価値力を向上させ、所得を増加させることなどを目指している。
今後のスケジュールとしては、基本協定の締結、事業契約の締結を行った後、施設の改修に着手し、改修工事終了後に運営権の設定を行う予定となっている。

北斗不動産ホールディングス会長の上田福三氏は城辺福西出身。2022年11月には城辺地区児童生徒の人材育成に役立ててほしいとして、市教育委員会に3000万円を寄付している。

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