太極拳で健康維持 ゆっくりじっくりと体鍛え サークル・パニパニ
城辺公民館で活動する「太極拳サークル・パニパニ」。40~70代の男女人前後がゆっくりと全身を動かし、じっくりと体を鍛えて健康維持に努めている。同じ志を持つ仲間と時間を共にすることで、心の健康にもつながっている。
太極拳は中国の伝統武術の流派。起源は明代末、清代初(1640年代)といわれている。ゆっくりとした動作と腹式呼吸が特徴で健康法として世界的に人気がある。
ゆっくりとした動きだが、時間を掛けて全身を動かし続けるため、足腰も強くなる。剣や扇を使うなどバリエーションも豊富だ。
サークル発足のきっかけは、2017年に公民館講座として太極拳が実施されたこと。当時、受講したメンバーがその後も活動を続けることを提案。翌18年からサークルとして、週に1度、汗を流している。
指導するのは濱川慶子さん。太極拳歴は30年以上にもおよぶ。中国・福建省出身の林旭陽(リン・ギョクヨウ)さんの元で学び、地道に技術を磨いてきた。
サークルでは▽揚式太極拳簡化24式太極拳▽太極拳功夫扇▽気功八段綿▽太極拳32式(剣)-の練習に取り組んでいる。
濱川さんは「週一回、身体を動かすことを継続することが筋力・持久力、柔軟性の向上などに効果がある。年齢に負けない身体づくり、仲間づくりにもなる」と話した。
また、「高齢で外に出る機会が減っているが、サークルがあることで、その機会を得ている。メンバーに感謝している。ここに来ることで、みんなからパワーをもらっている」と感謝した。
サークルの会長を務める吉永洋子さんは「介護保険の世話にならないようにみんなで頑張っている。最近は公民館まつりや敬老会などに呼ばれ、太極拳を披露する機会も増えてきた」と喜んだ。
公民館講座時代から参加している羽路真紀さんは「忘年会も開くほどみんな仲が良い。サークルに参加することで、とても良い経験が得られている」と話した。
サークルは毎週水曜日、午前10~11時まで、城辺公民館で活動している。