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【特集】2025年新年号
2025年1月1日(水)0:08

夢の大橋、開通から30年 「来間ブルー」観光客に人気

1690㍍の来間大橋。手前が来間島、奥が宮古本島。今年3月で架橋から30年となる

1995年3月13日、宮古地区に誕生した2番目の大橋として開通した来間大橋は、今年で30年を迎える。橋の上から眺める海の色は、時間帯や太陽の位置によって変化することから絶景のドライブコースとして一大観光スポットとして知られるようになった。
架橋後は人口が増え、島の経済は豊かになったという声がある。その一方で利便性が増したことによる問題や課題も発生した30年ともいえる。想像を超えた未来を迎え、地域住民は橋に感謝しながらも変わらぬ日常を願っているようだ。

当時日本で一番長い農道橋とし、開通した来間大橋の全長は1690㍍。総事業費約92億円をかけ整備された。
開通前は救急患者を船で搬送するなど日常生活において、離島苦に悩まされてきた島民たち。その解消を目指し要請を始めてから20年の歳月を経て来間大橋は開通した。

30年を迎える現在、工事を実施中。市道路建設課によると2024年度から28年度まで断面修復や表面保護の補修工事を、29年度から32年度までは耐震補強工事が計画されている。

来間自治会長 砂川重信さん(67)
橋が架かったのは37歳の時。当時は夜に平良に遊びに行ったり、飲みに行ったりできるようになったことがうれしかったのをよく覚えている。あとは初めて救急車が来てサイレンが聞こえてくると、全部の家から地域住民がびっくりして飛び出して来たこともあった。台風後の停電も今では復旧が早くなった。あっという間の30年。今では懐かしく感じる。
これまでは、橋が架かると他の地域では島から出ていく人が多かったが来間は逆で人口が増えた。観光業が発展し、仕事の幅が増えたからだと思う。島にお金が落ちるようになり経済は潤ったと言えると思うが、橋が架かる前の方が住民同士の「ゆいまーる」精神が強かったように感じる。

移住者の人も増えて、当時はまさかこんなに来間がにぎわう未来が待っているとは思わなかった。40年、50年に向けて昔のように島民同士助け合って穏やかに暮らしていけることを願っている。

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