牧山公園をリニューアル 景色楽しむ施設に 今年度構想案を策定 市観光商工課
市観光商工課(砂川晃徳課長)では、2024年度中の伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けて取り組んでいる。昨年11月12日には、伊良部球場会議室で伊良部地域住民との意見交換会を行い、地域の要望の集約を図った。
運営候補者や地域との対話をしながら、今年度で基本構想を策定し、25年度に測量などで現状把握を行い、基本設計などに着手。26年度以降に現展望台の解体、展望台と公園の整備を始めるとする整備スケジュール案も示した。
整備イメージでは、現在の施設や施設跡などを活用し、新展望台や海側のゆくい広場、森側の多目的広場、駐車場での管理棟・トイレ施設を整備する考え。
現時点のコンセプト案は「伊良部ブルーに浮かぶ 牧山展望テラス」。整備方針案では▽景観の活用▽自然環境との調和▽地元への貢献-の3項目を挙げた。
伊良部ブルーの美しい海や島を一望できる景色を最大限に楽しめる施設とし、県立自然公園内であること、伊良部島で最も高く目立つ施設であることを踏まえ、生態系や景観など自然環境との調和を図ることとした。
地域住民の憩い・自然との触れ合い・学びの場を目指すとともに、整備・運営に地元事業者が参画することなどによって、地域の経済・社会への貢献を目指す。
また、駐車料金や入場料などを徴収し安定した運営に役立てる。災害への備えとして、避難場所としての機能や備蓄などを確保するとした。
新展望台は1階に伊良部島の自然環境や歴史、文化が学べる展示、2階はカフェや地域特産の販売を行い、最上階は伊良部ブルーを満喫できる展望ゾーンとする案を示した。
遊歩道には、自動運転の電動カートを導入して駐車場から新展望台などへの移動の利便性を向上させるほか、近隣施設と行き来できるようにして周遊を促進する。植栽升には南国らしい花々を配置し、わくわく感の創出や自然の学び、体験につなげることを目指す。