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花は島色
2017年10月1日(日)9:01

【花は島いろ】福里 栄記さん(77歳)/沖縄宮古郷友連合会 新会長に就任

「宮古はひとつ」を合い言葉に


福里栄記さん

福里栄記さん

 【那覇支社】沖縄宮古郷友連合会が6月に開催した定期総会で、第21代会長に選出された福里栄記さん(77)=城辺新城出身=。1期2年の会長職を5年間務め上げた古波蔵和夫会長に代わり、郷友連合会を率いている。

 新会長就任のあいさつで、「連合会は一人でやるものではない。個人的な思想信条や打算的な考え方を持ち込まないポリシーを持って事業を企画し、着実に実行していきたい」と述べるなど、活動に強い意気込みを見せている。

 福里さんは「私の社会活動のスタートと原点は郷友会にある」と語る。最初に関わったのが、在沖新城郷友会の立ち上げへの参画だった。大学卒業後の25歳の時、同郷の先輩から「生まれ育った新城の郷友会を作ろう」と声を掛けられ、「『会則も必要なので、大学で法律を学んだ君が副会長になれ』と半ば強制的に任された」と笑顔で話す。

 1964年頃は郷友会が少なく、既に創設されていた郷友会にも会則はなかったという。福里さんは「改めて憲法や民法などを紐解いたり、先輩方と何回も話し合いをして作り直した。これでいこうとなってできたのが、現在の新城郷友会の会則」と懐かしむ。

 その後も、那覇市泊で開業する行政書士・社会保険労務士事務所で日常業務をこなしながら、在沖の新城部落や福嶺学区、城辺町の各郷友会で積極的な活動を行ってきた。

 また、郷友連合会の歴代4会長のもとで事務局長、副会長を務めるなど、50年以上も郷友会活動に奔走してきた。それに加えて、地域のPTA役員や、出身校の同窓会・期成会の幹事役としても尽力したという。

 連合会は社団法人化されて3年目。就任早々から、定款の一部改正で宮古島市長と多良間村長を新ポストの特別顧問にしたほか、各郷友会の会長で構成する「会長会」の新設、途絶えていた宮古郷友親睦ゴルフ大会の再開催など、積極的に組織のグレードアップ化を進めるとしている。

 長年の懸案である連合会の会館建設には、実行委員会を設置して2022年度完成を目指す。基本計画案では土地1000坪以上、建物2000坪以上、大中小多目的ホール、郷友会博物館、大駐車場完備などを盛り込み、「宮古出身者の殿堂にふさわしい会館として仕上げたい」と説明した。

 福里さんは今後の活動に、「『宮古はひとつ』を合い言葉に、各郷友会との連携を大事にして、宮古出身という自信とプライドを持ってやる」と強調した。

 福里 栄記(ふくざと・えいき) 1940(昭和15)年6月27日生まれ。城辺新城出身。福嶺小・中、旧宮古水産高校、名城大学法学部卒。64~72年に行政書士、宅地建物取引業、社会保険労務士の事務所を開設。現在も50年以上になる社会保険労務士と行政書士の業務に携わる。

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