人(ひと)
2017年11月26日(日)9:01
【ひと】市議会副議長に就任した/上地 廣敏氏(64歳)
議長の良き補佐役に決意
市議会臨時会で、議員による選挙で選ばれた。「副議長という立場をよく理解し、議長の良き補佐役に徹したい」。言葉数こそ少ないが、決意の強さをにじませた。
現在の議会構成は与党17人、野党5人、中立2人と、与党が多数を占めている。「議案審議には、野党や中立の皆さんの理解を得ることも大事」。一つの事柄に対して、さまざまな角度から意見を交わし課題解策を図っていきたい考えだ。
41年間にわたる公務員生活を経て市議会議員に。農水部長を経験したとあって、一般質問では主に農業と水産業の振興策をただした。
後継者を育成するにはどのような取り組みをするのか、行政とともに頭を痛める。「Iターン者が農業をやりたくてもさまざまな制約が多い」と指摘。工夫し合って農業に従事しやすい環境づくりを整備するのが急務だと訴える。
伊良部の伝統漁法アギヤー(追い込み漁)に従事する漁師の高齢化が進んでいることも心配だという。「伊良部のアギヤーは県内唯一」。どうしても守っていかなければならない財産だと思う一人だ。
地域間の格差もよくいわれる課題だが、これには「地元の人たちが意見や提案を出してほしい」と指摘。行政まかせではなく、地域から声を上げるべきだと主張する。
市の課題解決へ行政と連携・協力する構えだ。
上地 廣敏(うえち・ひろとし)1953(昭和28)年1月22日生まれ。64歳。下地上地出身。宮古水産高校卒。宮古島市議2期目。座右の銘は「努力」。趣味は庭いじり。