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【特集】新年号
2018年1月1日(月)8:56

2020東京五輪目指す/ウエートリフティング

地元の期待を力に/佐渡山彩奈(宮古島出身)


2020五輪出場目指し、練習に励む佐渡山=味の素スタジアム

2020五輪出場目指し、練習に励む佐渡山=味の素スタジアム

 佐渡山彩奈(23)は宮古島市出身で、宮古高校、平成国際大学を経て、いちごに所属。2020東京五輪の強化選手として日々、厳しい練習をこなしている。選手としての周辺の期待をプレッシャーとしてではなく、「その期待を力に替えて、東京五輪に出場し、表彰を目指すことが、応援してくれる人たちへの恩返し」と思い、厳しい練習に臨んでいる。ウエートリフティングは、1㌔でも多く挙げられたりとか、結果が目に見えて分かるのは、自分の成長も実感できることがウエートリフティングの魅力と話し、日々全力で自らが決めた目標に邁進している。

 佐渡山彩奈は、昨年11月に福井県で行われた「レディースカップ全日本女子選手権大会」で、三宅宏実とワンツーフィニッシュを果たした。佐渡山は53㌔級のスナッチで82㌔、クリーン&ジャークで98㌔、トータルで180㌔を挙げたが、三宅に1㌔及ばず2位に終わった。この結果について佐渡山は「正直悔しい」と言う。

 佐渡山にとってウエートリフティングは、自分の人生を変えたといっても過言ではない。世界が変わったという。環境が一変した。

 今では2020東京五輪の強化選手として「国」を背負う。五輪出場に向け、激しい練習をこなしている。きつい練習で佐渡山は「家族や、応援してくれている人の顔が浮かぶ。地元の友達もみんな『応援しに行くからね』と言ってくれる。そういう人たちのために、絶対に出場したいと思う。それが一番の恩返しになる」と日々、きつい練習をこなしている。

 五輪出場「どの級で出場できるかなど色々まだ不安定な環境の中で「自分がやると決めたので、最後まで全力で進みたい」と日々、全力で臨んでいる。

 いちごではロンドンとリオデジャネイロ両五輪のウエートリフティングのメダリストの三宅と練習や大会に出場している。「自分が憧れていた人から指導を受けたり、練習を近くで見たりすることができるので、良い刺激になっている。

 佐渡山の自己ベストは53キロ級で、スナッチが82㌔、クリーン&ジャークが103㌔。これからの課題として「苦手とすることも多くある。それを強化していく。その中で具体的には、体の重心がまだばらばらで、一定していない。挙げる時に前に突っ込む癖があるので、重心を体の軸に載せてあげられるよう、体幹や脚を鍛えたい」と、話す。

 精神面は「日々の環境の中で、鍛えられている」という。

 佐渡山のウエートリフティングとの出会いは宮古高校2年生のとき、顧問の先生に誘われ始めた。「やってみたら楽しかった。記録が伸びていくことで達成感を実感できる。記録が伸びることは自分の成長を感じられること」がウエートリフティングの魅力ではないかと実感している。

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