世の中。人の住む世界のことだが、人それぞれが一筋ではないゆえに大なり小なりの諍（いさか）いがどこかでいつでも起こっている。諍いを避けるために人々は大昔から知恵を絞って、礼儀や常識といわれる社会規範を育んできた。そのうえで避けることのできない事件や事故を想定しての法令規則も定めている

▼それでもなお、いざこざは絶えることは無い。人間の性（さが）のなせる業だ。自己主張が激しく周りの人の意見を聞くこともなく自分の意見を押し通して諍いを起こす人は自己中心的といわれる

▼自己中心的な人は相手の立場や気持ちを考慮することができず自分の思い通りにことを運びたい一心で振る舞うわけだから、反論されようものなら逆切れしてしまうことさえある。必然的にそのような人は周りから敬遠され孤立してしまう

▼とはいえ、職場や地域といった限られた社会ではそれなりの付き合いもあって敬遠されてはいても人間関係が無くなるわけではない。しかし、国家間の一方的な意見の主張となるとことは容易に収まるものではない

▼韓国の指導者が前の政権時代に解決済みとされた慰安婦問題をみずからの主張を正当化するための検証結果をもとに日本を批判し謝罪を求め続けていることに日本国民の大多数が嫌悪感を持ってしまった

▼１月15日付の読売新聞（デジタル版）は「慰安婦問題の解決を促す」とする韓国の文大統領の発言を「納得できない」と答えた日本国民は86パーセントにのぼり「信頼できない」と思う人は78パーセントに達すると、全国世論調査の結果として報じている。自己中心的な韓国の姿勢に対する日本国民の率直な気持ちと言えるだろう。