行雲流水
2018年6月9日(土)8:54
【行雲】(小満芒種)
小満芒種。二十四節気で5月の21日から6月21日の夏至までの期間がそれにあたる。この期間は雨の日が多く梅雨の時期であるとされているが宮古島の梅雨入りと梅雨明けは必ずしもその期間に当てはまるものではない。梅雨入りが5月初旬や中旬だったりする。梅雨明けは6月の20日前後に集中しているようだが例外がないわけではない。早ければ6月初旬だったり7月にずれたりする
▼しかし、おおまかにはこの期間にどれだけの雨が降ったかで夏場の水事情が左右される。5月、6月の降水量が気になるところだ。向こう30年にさかのぼっての5月の平均降水量245㍉からすると今年の㍉は4番目に少ない。ちなみに最も少なかった35㍉の記録は未曽有の災害をもたらした台風14号が吹き荒れた2003年であった
▼6月に入っての雨事情はというとこれは期待外れになりかねない。象徴的なのが3日の昼頃に降った大雨だ。島全体がこの雨で潤うと思ったが
▼5日の宮古毎日新聞は一面トップで「かん水、8日から実施」と報じている。降ったのは平良市街地だけで農業生産地域である城辺、上野、下地地区には降っていないという。これでは馬の背を分けて降るといわれる夏の雨だ
▼新聞は「農作物被害を懸念」しているだけではなかった。13㌻で上水道水源についても言及して「宮古島地方は先月8日の梅雨入り以降、少雨の状況が続いており、水道水や農業用水に与える影響が懸念されている」とつたえている
▼7日、かなりと思える雨が降った。しかし、局地的に降る雨を思わせる降り方であった。予想したことは現実であることを8日の新聞が「この日も旧町村部での降水はない」と報じている。(凡)