行雲流水
2018年8月7日(火)8:54
【行雲流水】(楽しい夏休み)
夏休みは楽しい。夜店祭りに繰り出すこともできたし、青少年の家のキャンプに参加した人もいる。地域や施設で開催する夏祭りもある。いずれにしても、日頃できないことを自分の意志で体験することができる
▼そのひとつ、旅行の機会があると、喜ばしい。知らない土地で、自分とは全く関係ない人の営みがあるという「発見」は、人の心を解放する
▼今年は夜空も人を誘う。7月28日、満月の日には、太陽と地球と月が一直線に並んで、月が地球の影に隠されて皆既月食が見られた。また、最近夜空に赤く大きい星が月と並んで見えるが、この火星が7月日には、地球に最接近した。地球のまわりを回っている月と、太陽系の地球の仲間である火星を、地球の一点に立って、同時に見ているという感覚は、なんとも心地よい
▼遊ぶ広場も、駆け回る原野も少なくなったが、一歩足を延ばせば、豊かな自然に出会える。熱帯植物園では、父親と来た子どもが捕虫網を持ってチョウを追っていた。なんと、池の浮き草には、昔懐かし、赤トンボがとまっていた。大野山林では、バード・ウオッチングができる
▼ところで、WHO(世界保健機関)は、ゲーム障害を疾病と認定した。また、NHKの番組、「BS世界のドキュメンタリー」によると、いま世界中で近視が激増しており、「(太陽の光を受けて)外で遊ぶ子は近視になりにくい」ということが世界の共通認識になっている
▼夏休みには外で過ごす時間をできるだけ多くして、一段とたくましくなって、新学期を迎えよう。(空)