行雲流水
2018年9月29日(土)8:54
【行雲流水】(大詰めの知事選)
先週、自民党の総裁選挙でメディアがフィーバーした。憲法改正を前面に打ち出しての選挙戦で安倍晋三氏が三度目の総裁となった。今週、ニューヨークの国連総会で日本の総理大臣として日本語で演説をしている。その中で北朝鮮に対する日本の姿勢が制裁から対話へと大きく変わったことを国際社会に明言した。日本国民として安倍総理の言動に無関心ではおれない状況だ
▼民主主義世界でどのような国であるべきかは国民から最大の支持を受けた政党に任せられる。国民の支持を受けている政党の総裁として安倍氏が拉致問題を抱える北朝鮮や尖閣諸島で対立する中国、北方領土返還を具体化したいロシアさらに経済問題でのアメリカとの対話で日本の政治がどのように変化していくか大いに関心がもたれるところだ
▼県内では知事選が大詰めを迎えた。27日付の宮古毎日新聞1面トップ那覇支社の配信で「最終盤に向け追い込み」佐喜真、玉城両氏の激戦を報じている。自民、公明の支持を主として県民所得向上を訴える佐喜真氏とオール沖縄をバックにして普天間基地の辺野古移設に反対する玉城氏との実質的な二人の争いだ
▼所得の向上か、反基地かそれぞれに理がある。どの候補者に一票をいれるか貴重な権利の使い道に迷うこともあるだろう。この権利は憲法で保障されたおろそかにできない権利だ
▼地方行政の長を選ぶことは「地方住民自らの責任において行うべき」である。それが住民自治といわれる地方政治に参加する要だ
▼どちらが知事になるにしても私たち県民の普段の生活が心穏やかに落ち着いた暮らしができる政策を実行することを期待するだけである。(凡)