行雲流水
2018年10月23日(火)8:54
【行雲流水】(創造する市民の文化)
「平成30年度の『宮古島市民総合文化祭』(~創造する市民の文化~)と、同時開催の「宮古地区中学校総合文化祭」(~創り出そう私たちの文化、歴史のバトンをつなぐ瞬間〈とき〉~)は10月19、20、21日、JTAドーム宮古島で開催された
▼会場は百花繚乱(りょうらん)、各部会で丹精をこめた作品群は訪れた市民を魅了した。また会場の中央では、小物作りや紅型染め体験などのワークショップが行われ、ステージでは獅子舞やクイチャーが演じられ、観客を楽しませた。広場では、青少年の家の主催で「子ども体験遊びリンピック」が行われ、子供たちは、輪投げや魚釣りゲームを楽しんだ。なお、文化祭の一環として、「史跡巡り」と「音楽祭」が行われた
▼中学校総合文化祭では、各中学校が文化活動を中心に紹介、自由研究では、宇宙から身近なことまで、その多彩さが目を引いた
▼書道や美術、文芸は一般と生徒の展示場所が近接されていた。そこには、生徒の作品で生徒理解が深まることと、生徒がより高みを目指す機会にするという意図が込められていた
▼創作活動の現場を開放、作家と来訪者を結ぶ「宮古島のOpenアトリエⅡ」で、文化祭は宮古各地の創作現場に広がった。さらに、文化協会の百年を見据えた「宮古島文学賞」の展開は舞台を全国に広げている
▼一般社団法人に移行した市文化協会の万全な組織体制と、確かな構想力には目を見張るものがある。目標は「魅力ある文化のまちづくり」である。市民の期待は大きい。(空)