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行雲流水
2018年10月27日(土)8:54

【行雲流水】(新聞週間)

 2018年10月15日から始まった新聞週間は21日で幕を閉じた。その間に宮古毎日新聞が掲載した「新聞週間企画・読者の声」を振り返ってみた。中学生から60代までの読者の新聞に対する思いがつづられている。読者の声には地域という言葉が繰り返し出てくる。地域と一体となっているお年寄りや子供、島を離れて活躍する人たちへの思いが語られる


▼友人、知人や島外で活躍する人々を紙面で見つけた時の喜びや励ましを新聞がもたらしてくれるのだ。社会をリードする新聞ではなく読者と共にある新聞のあるべき姿と言えるのではないか

▼中央では週間にちなんで新聞大会が開催された。式典でのあいさつで新聞協会長の白石興二郎氏は「社会に新聞の価値、公共的な役割を理解してもらうためには、新聞に触れる機会が少ない人たちに、まず新聞を手に取ってもらい、新聞を身近な存在に感じてもらう必要があります」と述べ、新聞を学校教材とする活動にも力を入れていると強調する

▼世界を俯瞰(ふかん)し国内、国外のさまざまな情報を提供する大新聞社であればこその言辞だろうか?宮古毎日新聞のような地域紙は「身近な存在に感じてもらう」のではなく「共にある新聞」であってほしいと思わずにおれない

▼日本財団が新聞週間に合わせて新聞をテーマにした「18歳意識調査」を実施した報告書が公表されている。調査によれば52・5%が新聞を読んでいない。どのような新聞だったら読みたいと思うかの問いには「偏りのない、中立な内容」「興味のある内容」「紙面の見やすさ」「分かりやすさ」などが挙げられている

▼新聞が身近な存在になっていないと思えるこの調査結果を大新聞社はどうみているだろうか。(凡)

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